2012年6月9日土曜日

心理カウンセラーに聞いた! 震災後の不安を軽減する方法 (escala Cafe)|ウーマンエキサイト ニュース


2011年3月11日に東日本大震災が起きてから、すでに10日以上が経過しました。今回の震災で被災されたすべてのみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。全国では、被災地のみならず各地で、いまだ心休まらない日々を過ごしている方が多くいらっしゃるはず……。今、胸にのしかかる不安を少しでも軽減させるためには、どのようなことができるのか、心理カウンセラーの方々にアドバイスをいただきました。

■ 自ら進んで気分転換を
近ごろ、身のまわりで起こる話題と言えば震災のことばかり。ひとりでいても、テレビで震災ニュースをチェックせずにはいられない。……そんな日常が普通になってはいませんか? 震災からの立ち直り作業は長期戦です。恐怖心や不安が爆発する前に、自ら心の息抜きを意識的に行うようにしたほうがいいでしょう。DVD鑑賞、エクササイズ、読書、料理など、何でもいいので、災害になるべく関係がなく、かつ自分が少しでも没頭しやすいものを探してみてください。

2012年6月4日月曜日

井蛙内科開業医/診療録(4):感染症


  • 日本初の不活性化ポリオワクチン

  • 水痘ワクチン,追加接種の推奨時期を早める

  • 単純性虫垂炎への抗菌薬

  • 抗菌薬の選択

  • インフルエンザの出席停止期間

  • 経口弱毒生ロタウイルスワクチン  ロタテック

  • 【動物咬傷】口腔内常在菌感染の対応を

  • 高齢者のインフルワクチンと死亡減少

  • 2012年を麻疹排除の年に

  • インフルエンザ治療と麻黄湯


イモバックスポリオ
2012年4月27日、日本初となる不活化ポリオワクチン(商品名イモバックスポリオ皮下注)が製造承認を取得した。
適応は「急性灰白髄炎(ポリオ)の予防」であり、用法・用量は「1回0.5mLずつを3回以上、皮下注射」となっている。

小児麻痺とも称されるポリオは、ポリオウイルスの感染によって生じる疾患である。
ポリオウイルスは、口から体内に入って腸管内で増殖し、まれに重篤な麻痺を引き起こす。
感染すると、200人に1人の割合で不可逆性の麻痺が、主として下肢に現れる。
麻痺症状を呈した患者の5~10%は、呼吸に関与する筋肉が動かなくなり死亡する。

ポリオは5歳未満の小児が罹患することから、世界中で乳幼児を対象としたポリオワクチンの予防接種が実施されている。
日本においても、1961年より経口ポリオワクチンの接種が行われており、2000年にはWHO(世界保健機関)から、日本及び西太平洋地域における野生株によるポリオ根絶が宣言された。
しかし、海外の一部の地域ではいまだにポリオの根絶には至っていないことから、現在でも経口ポリオワクチンの定期接種が実施されているのが現状である。

しかし経口ポリオワクチンの接種では、極めてまれではあるが、生ポリオワクチンに由来する「ワクチン関連ポリオ麻痺」が、ワクチン接種者や接種者の周辺に発生することが報告されており、安全性が問題となっていた。
こうしたことから「厚生科学審議会 感染症分科会 感染症部会 ポリオ及び麻しんの予防接種に関する検討小委員会」は2003年、海外で既に使用されている不活化ワクチンの導入が必要であると提言していた。

今回、承認された不活化ポリオワクチンは、3種類のポリオウイルスの病原性を排除して感染力をなくした、単独不活化ワクチンである。
海外では、1982年にフランスで発売されて以降、現在まで86カ国で承認されており、ポリオ予防の標準的ワクチンと位置づけられている。

このポリオ不活性化ワクチンは今後、国が定める所定の手続きを経て、2012年9月1日より定期接種に導入される予定となっている。

本ワクチンは、承認時までの国内臨床試験で、ワクチンの初回接種(3回)後に出現した主な副反応として、特定注射部位反応では疼痛(8.1%)、紅斑(66.2%)、腫脹(37.8%)が、特定全身反応では37.5℃以上の発熱(14.9%)、傾眠状態(29.7%)、易刺激性(32.4%)などが認められている。
また重大な副反応としては、ショック・アナフィラキシー様症状、けいれんに関して注意が喚起されている。

出典 NM online 2012.5.25
版権 日経BP社

読んでいただいて有り難うございます。
コメントをお待ちしています。

他にもブログがあります。
ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed/
(循環器科関係の専門的な内容)
「葦の髄」メモ帖 
(「葦の髄から循環器の世界をのぞく」のイラスト版)
井蛙内科/開業医診療録(3)
井蛙内科/開業医診療録(2) http://wellfrog2.exblog.jp/
井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/


日本小児科学会  水痘ワクチン,追加接種の推奨時期を「1歳6カ月~2歳」に早める
乳幼児ワクチンの接種スケジュールを作成している専門家団体が最近,相次いで水痘ワクチンの接種時期の変更を発表した。
5月21日,日本小児科学会が水痘ワクチンの2回目の接種時期を「18カ月以上2歳未満」に早めることなどを公式サイトで明らかにした。
国立感染症研究所および「NPO法人 VPDを知って,子どもを守ろうの会」(以下,VPDの会)も最近,水痘ワクチンの2回目の接種時期を「1歳3カ月~5歳」と変更することを発表している。

1回接種による有効率低いことが明らかに
日本小児科学会,感染研,VPDの会では,水痘ワクチンの1回目の接種を1歳以降から行うよう推奨している。
ただし,2回目の接種推奨時期は「5歳以上7歳未満」(日本小児科学会),「3~6歳」(VPDの会)とされていた。

日本小児科学会によると,
(1)日本の最近の研究で水痘ワクチンの1回接種での有効率が低いだけでなく,接種後1年程度で水痘罹患率が上昇することが明らかになってきた,
(2)1回接種かつ1年間水痘感染が認められなかった小児への2回接種で1回接種を大きく上回るブースター効果が確認された
—ことなどが明らかになってきたという。
これを受け「小児への水痘ワクチン接種が十分に行われておらず,水痘の流行が抑制されていないわが国の現状では,同様の状況にあったドイツのスケジュールを参考に2回目の接種時期を18カ月以上2歳未満(初回接種後4~12カ月後)に変更した」と述べている。

なお,同学会は,インフルエンザ菌b型(hib)ワクチンの4回目の推奨接種時期を「生後12カ月以降」に早めることも発表している。

接種率は約40%,疾病負担の実態あまり知られず
水痘ワクチンは予防接種法上の任意接種に位置付けられている。
「接種率は約40%と決して高くない」と薗部友良氏(VPDの会理事長)。
しかし,日本では毎年約100万例が罹患し,2,500例が入院,いまだに水痘そのものや合併症による死亡例も少なくないと推計。
こうした実態は医療関係者,保護者にあまり知られていないという。

現在,予防接種法改正が山場を迎えつつある。同ワクチンも定期接種化のレールに載せられてはいるが(関連記事),現時点で政府が考える同ワクチンの優先順位は高いとはいえないようだ。

一方,昨年,国立感染症研究所が厚生科学審議会予防接種部会のワーキンググループで水痘ワクチンに関するファクトシートを作成している。
そこでは同ワクチンの費用効果について「抗ウイルス薬による治療費は低廉とは言い難く,重症水痘による入院医療費は一般的感染症の中でも上位を占める」「直接的な医療費と予防接種費用の比較では,医療費がより安価。
ただし,政策決定に重要な,家族の看護に伴う機会費用を含めると予防接種費がより安価。
定期予防接種を推進することが社会的視点からは優れていることが明らかにされている」などの評価がまとめられている。 (坂口 恵)

出典  MT Pro 2012.5.22
版権 メディカル・トリビューン社

<関連サイト>
水痘ワクチン初回接種後4週〜12カ月に2期接種を
出典  MT Pro 2012.4.26
■落合小児科医院(三重県)の落合仁院長は,ここ数年で2回の水痘流行を経験した保育園在籍児のワクチン効果を調査し,高い抗体反応を期待するには1回接種では不十分で,1歳代の初回接種後,4週〜12カ月の間に2期接種をすることが望ましいと東京都で開かれた第15回日本ワクチン学会で報告した。

読んでいただいて有り難うございます。
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単純性虫垂炎への抗菌薬治療は有効で安全
虫垂切除術と比較した最新のメタ分析の結果
急性単純性虫垂炎に対する一次治療としての抗菌薬投与は、虫垂切除術と比べて合併症リスクは有意に低く、入院期間にも差はないことが、最新のメタ分析で明らかになった。
英Nottingham大学病院のKrishna K Varadhan氏らが、BMJ誌電子版に2012年4月5日に報告した。

急性虫垂炎患者のうち、複雑性虫垂炎(壊疽性/穿孔性/膿瘍形成性の虫垂炎)は全体の20%程度に留まる。
それ以外の単純性虫垂炎の患者には抗菌薬治療も選択肢になると考えられており、実際に適用されている。にもかかわらず、その有効性と安全性を支持する質の高いエビデンスはなかった。

そこで著者らは、近年行われた質の高い無作為化試験を対象に、急性単純性虫垂炎に対する一次治療としての抗菌薬投与と虫垂切除術について安全性と有効性を比較するメタ分析を行った。

分析対象としたのは、血液検査、超音波検査、CT検査などによって急性単純性虫垂炎と診断された成人患者を対象に、抗菌薬投与と虫垂切除術の転帰を比較していた無作為化試験とした。

主要評価指標は、各研究が共通して報告していた合併症に設定した。
具体的には、抗菌薬群については、「穿孔性/壊疽性虫垂炎または腹膜炎と、後に虫垂切除術を受けた患者の創感染」とし、虫垂切除術群については、「穿孔性虫垂炎または腹膜炎と創感染の発生件数」とした。
2次評価指標は、入院期間、再入院、複雑性虫垂炎(抗菌薬群では抗菌薬治療開始後、虫垂切除術群では手術時に同定されたケース)の罹患率などに設定した。

メタ分析では、診断時から抗菌薬が投与された患者を抗菌薬群とした。
Intention-to-treat分析を基本とし、抗菌薬投与を受けていたが改善せずその後虫垂切除術を受けた患者も抗菌薬群に含めた。

4件の無作為化試験が条件を満たした。合計900人の患者が登録されており、470人が抗菌薬、430人が虫垂切除術に割り付けられていた。
抗菌薬群に適用された薬剤は、「アモキシシリン+クラブラン酸を継続使用」が1件、「セフォタキシム+メトロニダゾール投与後、シプロフロキサシン+メトロニダゾールに切り替え」が1件、「セフォタキシム+チニダゾール投与後、オフロキサシン+チニダゾールに切り替え」が2件だった。

2012年6月2日土曜日

望 無 亭 日 記: 書評・映画評 アーカイブ


2011年02月04日

ほとんど睡眠薬 ローマ人の24時間

古代ローマ人の24時間---よみがえる帝都ローマの民衆生活(アルベルト・アンジェラ・河出書房新社)★★★
古代ローマ人がどのような生活をしていたのか、その一日を追っている。今に通じる習慣や文化がある一?方、キリスト教以前の倫理観など、驚きも多い。ポンペイの遺跡を見に行ったことがあるが、鉛菅をつかった今と変わらない水道と蛇口があるのに非常に驚いた覚えがある。ローマ人が大好きだった浴場も、床暖房やスチームサウナがあったことは聞いていたが、断熱のため窓がペアガラスだったとは知らなかった。驚愕。
個人的にもローマは大好きで、内容も興味深いのだが、どういうわけかベットで読み出すとものの数分で猛烈な睡魔に襲われる。他の本ではそんなことはないので、この本だけの特徴。内容に依るのか、紙の薬品のせいなのか定かではないが、その効果は抜群。おかげで、読み終わるのに二ヶ月近くかかってしまった。寝付けないひとにお薦め、か・・・・・?

投稿者 Hiroto Takaguchi : 08:04

2011年01月31日

新書二冊

上海 - 多国籍都市の百年 (榎本 泰子 中公新書) ★★★★
上海万博に行くというので、由木先生がくれた一冊。これを読んでから行けば、バンドの夜もまた違った光景に見えただろうに。入門書としては良くできている。

ブータンに魅せられて (今枝 由郎 岩波新書) ★★★★★
僕の中で行きたい国No.1の国。国民幸福指数を打ち出し、GDPとは異なった路線で発展を目指す国。ブータンに1980年代に10年滞在した筆者の随筆。おそらく、この路線が取れるのはブータン以外にはなかろうと思うと、奇跡のような社会実験を行っている国である。
筆者は宗教学者なのだが、宗教学者の不信心とはよくいったもので、どこか冷めた視線が、単なる信奉者とは違う趣を醸し出している。あ〜、ブータン行きたい。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 18:59

2011年01月10日

宇宙は何でできているのか

宇宙は何でできているのか [幻冬舎,村山 斉]

どこかで読んだ書評での評判がよく読んで見た。
本当はこんなに簡単じゃないんだろうけど、非常に分かり易くエキサイティング。
物理学の発展に日本人が果たした役割の大きさに驚嘆

投稿者 Hiroto Takaguchi : 16:52

2010年10月18日

借りぐらしのアリエッティ

友人の結婚式の帰り。時間が少し空いたので日比谷で映画を見る。借りぐらしのアリエッティ。結構大きな箱なのだが客の入りは10人ほど。少し寂しい。監督は宮崎駿が後継者と見込んでいる米林宏昌。脚本は宮崎駿。
舞台は多摩のどこか。身近なお話。それだけにファンタジーなのかリアルなのか、その曖昧さゆえか話になかなか入っていけない。他にも映像表現のブレなどちぐはぐな所が目立つ。盛り上がりとしては、お手伝いさんに見つかる所ぐらいなのだが、それもするっと通り過ぎエンド。話が薄っぺら過ぎる。ポニョは純粋な子供向けファンタジーとしてなんとか納得したのだが、このところジブリ作品が面白くない。監督を育てようと若手を起用しているのは分かる。それにしても脚本がなっていない。ゲドもそうだったがやたらと直接的なお説教が多くいきなり興ざめ。ゲドが言うぶんにはまだましだが、ショウがしゃべってはいかんともしがたい。
宮崎駿も69歳。残念だが往年の力はもう無いようだ。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 08:37

2010年01月22日

エリック・ロメール

大好きな映画監督エリック・ロメール氏がお亡くなりなった。御年89才。あのすがすがしさとエロさが入り交じった映画がもう見られないかと思うと悲しい。
最初に見たのは「夏物語」という映画だった。男前なのだが、兎に角話の長い(実はこれがロメール映画の特徴だったのだが)のが面白く(これを面白いと思えるかがロメールを好きになれるかの境目)、実は常連だったアマンダ・ラングレがかわいかった。
しかし、ロメールが大学の先生やりながらの監督だったとは意外。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 09:35

2009年02月07日

チェ 39歳別れの手紙

チェ 39歳別れの手紙(監督:スティーブン・ソダーバーグ)★★
帰り道、最後の回の5分前に歌舞伎町の映画館に駆け込む。座席には20人ほどの客がいる。パート1と同じく中高年が多い。歌舞伎町という場所が高齢化しているのかも知れない。あの後、「チェ・ゲバラ伝(三好徹)」を購入。まだ読めていない。
ボリビアで共産主義革命を起こそうとゲリラを組織し、戦い、死ぬまでを描いている。ボリビアのゲリラがどのような規模なのか映画からは伝わってこない。民衆の支持を得られず、次第に孤立し追い詰められていく様子が描かれている。逆にカストロの存在を感じる。
登場人物も少なく、戦闘シーンも地味、風景もジャングルか乾燥した荒野で、焦点は否応なくチェ本人に集中する。パート1では強さを引き立てた喘息もここでは暗い未来を暗示する。教育者としての彼の元からも、人が去っていく。
果たしてパート2を作る意味があったのか。エンターテイメントとしては駄作だと思う。しかし歴史としては見なければならない。そうでなければ完結しない。パート2はDVDで良い。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 09:10

2009年01月26日

慰めの報酬

チェ 28歳の革命(監督:スティーブン・ソダーバーグ)★★★★
今の時代に何故「チェ」なのか? そんなエネルギーがふつふつとマグマのように若者に溜まっているのか? そんな時代性を考えながら、朝一番の映画館に入る。封切り間もないというのにお客はまばら。しかも観客の年齢層が高く、予想を裏切られる。70%位が50代以上という印象。時間帯のせいなのかよく分からない。
チェといえば、反体制のイコンというイメージが強く、知ってはいるのだけれど憧れとまではいかず、どこか非現実的な存在。それが僕にとってのチェだったのだが、少しイメージが変わったのが少し前に公開された「モーターサイクルダイヤリー」。南米を旅する若き医学生に小さくない共感を覚え、旅に対する憧憬を強くしたものだ。さて、映画であるが、時代を行き来する手法に好き嫌いはあるだろうが、ドキュメントタッチの撮り方としては悪く無い。ベルトロがどう見ても28歳には見えない、貫禄がありすぎるように思う。実際の国連での演説の写真は、才気みなぎる青年という感じだが、ベルトロはやや熟達した政治家という風。まあ仕方ない。

007 慰めの報酬(監督:マークフォスター)★★★
プロットが複雑で途中までちんぷんかんぷん。ああ、これは続編なんだ・・・・と気がつき、話が少しつながる。カジノ・ロワイヤルを見て予習した方が良い
もはやボンド映画ではなく、良くできたスパイ・アクション。よく考えればボンドはヘマしまくりなのだが、本人には自覚がないのか厚顔なのかそれを感じさせない。もう少し時間を長くしても、じっくりとしたプロットの方が良かった。これならボーンシリーズの方が良い。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 09:17

2009年01月19日

ローマ無き後の地中海世界

先週、月曜日辺りに風邪を引いたのだろうか、週の中頃から咳と微熱で金曜日についにダウン。土日を家で寝て過ごす。食欲も無く2日で三膳の茶漬けを食すのみ。今朝体重を計ると寝込む前から3kgも減っている。
寝ている間に、塩野七生の「ローマ無き後の地中海世界」上巻を読む。彼女の本は、魅力的な人物が居れば面白くなり、居なければ至極つまらない。この本も読み物としては「至極つまらない」部類だろうか。あっという間に北アフリカとイベリア半島を制服したイスラム勢力とイタリアと中心とするヨーロッパ社会との戦いを描いているのだが、これがローマ人の子孫かと思えるほど稚拙な争いが続く。
面白そうな人物としては、シチリア王フリードリッヒ二世が登場するのだが、通史のせいか扱いも淡泊。ベネチアについても詳細は「海の都の物語」を見よとなっているように、本人としても既に個別にはやり終えていると思っているのかも知れない。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 09:18

2008年10月13日

ハンコック

ハンコック(監督:ピーター・バーグ)★★★
少し時間が空いたので久しぶりに映画館で映画を見る。時間が合ったのがこの映画。スーパーヒーローが孤独感からアル中で、廻りに迷惑をかけまくりと、従来のヒーロー物とは違った視点で注目はしていたのだが、出だしのCGがショボすぎる。ウィル・スミスに シャーリーズ・セロンと出演料が嵩んでいるのは分かるが、一応特撮物なんだし・・・・・。
後半、ややストーリーらしき流れが出てきて、それなりに楽しめるが、まあB級映画ですね。しかし、シャーリーズ・セロンは相変わらず美しい。サイダーハウスルールがすばらしく、ずっとファンなのだが、時々訳の分からん「イーオン・フラックス」とかにでて評価を落とすのはなぜなんだろう。この映画もどちらかというと評価を落とす範疇に入るように思う。
さて、ハンコックといえば、建築を学んでいる者なら一度は聞いたことがあるはず。シカゴにある超高層「ジョン・ハンコック・センター」は、高層ビルの高さ比べでは必ず出てくる名物建築。角のようなアンテナが特徴的で、シカゴの観光名所でもある。ジョン・ハンコックはアメリカ独立の英雄の名でもあり、ビルのオーナーの保険会社の名称でもある。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 12:01

2008年08月24日

ハリー・ポッターと死の秘宝

ハリー・ポッターと死の秘宝(J. K. ローリング・静山社)★★★★
ハリー・ポッターの最終巻。いや〜しかしよく登場人物が死ぬこと。
前巻の記憶が曖昧なせいか、どうも今ひとつ感情移入できない。全体にどうも急ぎ足な印象。翻訳も言い回しが不自然なところがあってすこし引っかかる。しかし、おもしろい。結局枕元において数日で読んでしまった。
賢者の石がでたのが1999年だからかれこれ9年たつ。全て初版で読んでいる。「ローマ人の物語」の最終巻(初巻から14年かかった)を読んだ時も感じたが、でるたびでるたび、リアルタイムで読んでいると、その時間を振り返ってしまって年を取ったことを実感する。子供であればまさに自分の成長と重ね合わせ、全く異なった感想を持つに違いない。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 10:50

2007年10月30日

エコハウス私論など

エコハウス私論(小林光・ソトコト新書)★★★★★
農ある暮らしで地域再生 アグリ・ルネッサンス(山本雅之・学芸出版)★★★
デンマークの環境に優しい街づくり(福田成美・新評論)★★★
100年住宅への選択(松藤泰典・技報堂)★★★★★
日本人としてこれだけは知っておきたいこと(中西輝政・PHP新書)★★★★
学校では習わない江戸時代(山本博文・新潮文庫)★★★
日本の有名一族(小谷野敦・幻冬舎新書)★★★
ひとすじの蛍火-吉田松陰人とことば(関 厚夫・文春新書)★★★★

投稿者 Hiroto Takaguchi : 18:20

2007年08月19日

オーシャンズ13

久しぶりに映画を見る。

オーシャンズ13(監督:スティーブン・ソダーバーグ)★★
12よりはましとか、散々なレビューが多い13。そうはいってもダーバーグはそれなりにきちっとまとめ手くれているはず思って見たのですが、結果かなり退屈。シナリオも穴が多いし、個人的には12のほうがまし。アル・パチーノがあれほどオーラを発していない映画を初めて見る。

ついでにちょっと前に見た映画 ゾディアック(監督:デビッド・フィンチャー)★★★★
未解決の連続殺人事件を題材に、事件にはまっていく刑事と漫画家を描く。フィンチャーらしい映像がおどろおどろしい。「ドニー・ダーコ」では高校生役だったジェイク・ギレンホールも、「ブロークバックマウンテン」を経てすっかりおっさんになってしまった。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 16:53

2007年06月28日

【文明の衝突】冷戦後の枠組みを解いた名著?

文明の衝突(サミュエル・P. ハンチントン・集英社)★★★★
よく,単純な事を繰り返し繰り返し書いて,あれだけ分厚くできるものだ。率直な感想。
この本が出たのは1998年だから,も10年近く前という事になる。当時から話題にはなったが縁がなかった。数年前に気になって買っては見たが,その分厚さに圧倒されてそのまま書棚の肥やしにしてしまった。それが先日の引越で,たまたま書棚の目に付くところに移り,就寝前の一冊としてこの度ようやく読み終わった。
氏の主張は,冷戦終結後の対立の構図は,イデオロギーではなく宗教に基づく文明グループ間で起こるというもの。2001年の9.11以後,その主張はほぼ受け入れられ,あらゆる論調の基底をなしているように思える。ヨーロッパがカトリック系と正教会系の2つの文明に分かれているという視点は,コソボがなんなのかという,日本人には極めて分かり難い事象を解いてくれる。当時,日本が一国で一文明を形成する唯一の文明と説明されている事が,日本人の自尊心を擽ったが,実際扱われているページ数は極めて少ない。将来予測としては,日米同盟を徐々に解消し,中国に傅くとされているが果たしてどうであろうか。

「複雑系」とは何か(講談社・吉永良正)★★★
新書の入門書。数式もなく概念としての複雑系を分かり易く説明している。建築環境の分野も複雑系の最たるものと思えるが,複雑系的な研究は極めて少ない。実践的な事象を説明する道具としては,使えそうな気がするが。

 

投稿者 Hiroto Takaguchi : 09:14

2007年05月28日

The Holiday

ホリデイ(監督:ナンシー・メイヤーズ)★★★
やや年をとってきたキャメロン・ディアスが、心に傷ある泣けない女性を好演している。お互いの家を交換してバケーションを楽しむというのが流行っている(本まかいな)という設定の下、ロンドンとLAで新たな出会いが・・・・。という設定が今風という以外は古典的なラブコメディー。あまりに2枚目過ぎてこれまで好感が持てなかったジュード・ロウがなかなか良い味を出している。一方のケイト・ウィンスレットとジャック・ブラックはどうも苦手。
そういえば、エリック・ロメールの「夏物語」も夏のバカンスをバカンスに出かけた知り合いの家を借りて・・・・という設定だった。物が少ないからか、それようの保険が有るのか、日本では同様の仕組みを聞いた事がない。どういう背景があるのか調べてみようと思う。

バベル(監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)★★★★
評判通りなかなか良い。菊地凛子は孤独な聾の女子高生を正に体当たりでこなしている。日本の扱い方も、許せる範囲(実際ああなのかも知れない)。ブラピも難しい役をよくこなしているが、殆ど台詞のないケイト・ブランシェットがやはり素晴らしい。しかし役所広司が写っているハンティングの写真がいかにも合成で安っぽい。なぜあそこで金をケチる。かなり気になる。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 09:22

2007年05月23日

大阪人はなぜ振り込め詐欺に引っかからないのか

大阪人はなぜ振り込め詐欺に引っかからないのか(扶桑社・竹山隆範)★★
大阪人としてつい買ってしまったが、当事者としてはごく当たり前のことしか載っていない。しかし、読みながらやはり自分が大阪人であることを再認識してしまった。大阪人は、振り込め詐欺の電話がかかってくるのを心待ちにしている。笑いを取るネタとして手ぐすね引いて待っているのである。そんな所へは確かに電話をかけたくない。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 12:14

2007年05月06日

藤森建築と路上観察

「藤森建築と路上観察」展を見に行く。会場は東京オペラシティアートギャラリー(7/1まで)。オペラシティは初台だが、大江戸線で行けるものと思い込み、中井で乗り換えることに。中井には6,7年住んだ事がある。せっかくなので上京して最初に住んだアパートを廻って大江戸線中井駅に。路線図を見ると、初台に最も近そうな西新宿五丁目まで行き、そこから歩く事にする。地図を見ると方南通りから甲州街道までを南下する事になる。
ちゃんと調べれば良かったのだが、開場は11時から。小一時間ほど時間がある。丁度書店があるので、読みたかった本を購入。災い転じてである。喫茶店で本を読んでいると、気付くと11時を廻っている。塞翁が馬だ。会場はチケット売り場には5人ほど並んでおり、なかなか盛況。構成はベネチアピエンナーレ建築展の帰国展という事で、これまでの設計活動の大凡が分かるような展示になっている。ペネチアは前回が「萌え」で今回が「藤森」という事で、「日本はどうなっているんだ〜」と大いに日本への興味を高めたことと思う。個人的には「藤森」に共感がある。会場には、写真の他に、漆喰や屋根仕上げなどの素材も展示されており、焼き杉の香りが漂っている。奥の方には芝の塔が展示してあり、その辺りは当然草くさ� ��。これこそ藤森建築の展覧会である。
改めて、藤森建築を見ると、ボキャブラリー的には日本の伝統建築に殆どある物である事に気づく。本人も書いているように、芝棟からは影響を受けたと認めている。漆喰にしても、銅板にしても、土壁にしても、技術的には新らしくないが、それが新しいように見えてしまうのが藤森建築の魅力なのだろう(土壁に色々混ぜて見たが、結局ワラが一番いい。と言われてもね・・・・・。でもそれが新鮮だったりする)。しかし、伝統建築のボキャブラリーの中で、真壁だけは採用していないようだ。あれで真壁にしてしまうと、伝統的な茶室と何が違うのか? となってしまうからだろう。
以前から思っていたのだが、藤森建築と宮崎駿の造形デザインには共通するものを感じる。ナウシカやラピュタの造形と藤森建築がどこか似ているのだ。地面から生えたような・・・・。そのうちちゃんと検証してみたい。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 14:27

2007年05月01日

武士の家計簿

電車通勤の良いところは、本を読む時間が増える事だ。新書なら数日で読めてしまう。
武士の家計簿(磯田道史・新潮社)★★★★★
数年前に話題になった武士の家計簿。このところ江戸時代を見直す動きが活発化しているが、そのきっかけとなった本の一つ。金沢藩の御算用者が付けた家計簿を基に、幕末の武士の暮らしを描く。時代や職業としては、少し前に映画化された「たそがれ清兵衛」の主人公が近い。
「江戸の女」や「たそがれ清兵衛」、そしてこの本など、江戸の本を読んでいつも感じるのはその教育力の高さだ。生きていくためにはまさに教育が必要という事で、子弟の教育に父母だけでなく、祖父や後見人も登場し、徹底して生きる作法と技を身につけさせようとするのは、現代も同じかもしれないが、中身が違う。こういう教育を受けた人々が明治になって、世界に互して活躍するのだから、今よりレベルが低かったと思いこむのは、全くの心得違いというものだろう。
算術者は才能が全てなので、身分を超えて活躍する余地があり、そこから身分制が壊れていったとの記述があり、数学が必要な砲術者も同じと指摘されている。そういえば、大隈重信も砲術者の出身だった。

「人口減少」で日本は繁栄する―22世紀へつなぐ国家の道(日下公人・祥伝社)★★★★★
人口減少の何がいけないのか今一つ分からない。要は高齢者を支える労働力が少なくなって大変という事なのだが、少子化を招いたのは彼ら高齢者の責任であり、その責任を取って働き続ければ良いだけではないかと単純に思うのである。子供の養育というのは金もかかるし、労力も必要だ。それらからある程度開放されるのだから、女性も働くし、それほど悪い事ではないのではと思う。何より、この小さな島国に、1億2000万人もいることの方が異常だと、皆思っていたはずだ。東京の地価も、バブル期に高すぎると大騒ぎし、いざ下がり始めるとデフレだとまた大騒ぎする。何か本質を見失っているように思う。
そんな最中手に取った本。少子化の原因についての記述が面白い。

よく考えてみると、日本の未来はこうなります。 (日下公人・ワック)★★★★
先の本が面白かったので、日下公人の本をいくつかまとめ買い。時期が近いせいか、内容は「「人口減少」で・・・」とほぼ同じ。

ラブソングができるまで(監督:マーク・ローレンス)★★
会議の帰りに寄り道。東京はあちこちに映画館があっていい。
しかし映画は最悪(に近い)。ドリュー・バリモアは大好きだし、 ヒュー・グラントのお茶目な感じも好きで、この類の映画は殆ど見ている。ジュリア・ロバーツとヒュー・グラントの「ノッティングヒルの恋人」は、現代のおとぎ話として最高の出来だった。しかし、魔法は解けてしまった。
ストーリーは、「About a Boy」のBoyを植木係に変えただけ。人生を投げている男がふとした出会いをきっかけに、恋と人生を取り戻すというおなじみのストーリー。伝統芸能的ベタな話なのだが、それでもちゃんとまとめてくれればそれなりに楽しいはずなのだが、まず脚本が目茶苦茶。やたらとテンションの高いドリュー・バリモアが作詞に取りかかるまでは殆ど支離滅裂でリアリティーがまるでない。ヒュー・グラントは、いつもの役回りをそれなりにこなしているのだが、顔のしわが目立ち過ぎ、人生を投げた中年としてはあまりに痛々しい。そろそろ新しい役回りを考えないと、それこそ元スターになりかねない。
それでも最後は何とかハッピーエンドに辿り付き、それなりに少しハッピーな気持ちになれるところは、伝統芸の底力と言うべきか。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 08:30

2007年03月16日

ローマ人の物語

ローマ人の物語〈15〉ローマ世界の終焉 (新潮社・塩野七生)★★★★
15年に及ぶシリーズ最終刊。第一巻を読み始めて15年も経つのかと思うと、年を取った実感がわいてきます。ベタな感想ですがローマの滅亡と現在の日本の状況が驚くほどにていることに驚かされます。特に人の数では遥かに劣る蛮族に支配されてしまったのが、なんと云ってもローマ人の志気の低下、民族としての質の低下、国を自分で守るという意識の低下にあったことは、現在の教育の状況を考えると恐ろしくなります。特にキリスト教の登場が、ローマという国体の弱体化に決定的な役割を果たしたように思えるのですが、異民族同志の戦争が略奪と皆殺しが当たり前の時代に、蛮族にも広がったキリスト教が同じ宗派同志ということで連帯を始め、辛うじてローマ文明がその残渣を残す役割を演じたのは歴史の皮肉としか言いよう がありません。この時代から既にカトリック対異端の争いが始まっており、大らかな多神教国家であったローマの歴史を思うと、キリスト教の罪の大きさを感じずにはいられないのですが、いずれにしても何かの必然であったということでしょう。

宗教VS.国家(講談社・工藤庸子)★★★★
フランスという国は、政教分離の徹底した国で、最近ではムスリムのスカーフが学校の教室で禁止されたことからも分かるように、教育現場における政教分離は特に徹底しているという印象がある。我々から見ると、「それくらい・・・」と言いたくなるようなことなのだが。
巻頭、日本の人権のポスターにマザー・テレサが出ていることからこの本は始まる。日本人にとって、マザーテレサは極貧の人々の基本的人権を支えた聖女ということになるのだが、フランス人から見ると、キリスト教こそが基本的人権を長年にわたって阻害してきた張本人であり、フランス革命を通じフランスが戦ってきたのは、まさにキリスト教から基本的人権と教育現場を取り返す作業であったことが述べられている。彼らにしてみれば、100年以上に及ぶ闘争の末、十字架さえも教育現場から追放したという記憶が残っており、ムスリムの象徴であるスカーフももってのほかと言うわけである。
例によって、歴史の無知を思い知らされる一冊。

ソウルズ(角川書店・田口ランディ)★★★
出張中、K先生から譲ってもらった文庫本。心が何となく温かくなるベタな一冊。

    

投稿者 Hiroto Takaguchi : 09:37

2007年02月06日

日本人の心と建築の歴史

日本人の心と建築の歴史(上田篤・鹿島出版会)★★★★
都市と日本人―「カミサマ」を旅する―(上田篤・岩波書店)★★★★
昨年末読んだ上田篤先生の書籍をまとめ読みする。最近のものなので、内容的には非常に似通っており、結果的には「日本人の心と建築の歴史」を読めば充分。日本の歴史をヒメ・ヒコ制の歴史として解き明かしながら、日本人と住まいについて述べている。特に、日本人の行動原理をマナイズムとしているところは、目からウロコだった。なぜ、日本人は新築を好むのか。使い捨ての文化はどこから来たのか。この本は重要な視点を与えてくれます。

世界の日本人ジョーク集(早坂 隆・中央公論新社)★★★
少し前にテレビなどでも取り上げられていたベストセラー。出張の電車の中で読む。

007 カジノ・ロワイヤル(監督:マーティン・キャンベル)★★★★★
007というと、面白いのだが、ロマンスだとかハイテクの小道具だとかを見ていると、ちょっと恥ずかしくなるようなところがあるのだが、この007には全くそういうところがない。もはや別のスパイ映画シリーズといって良いだろう。小道具を抑えめにして、ハードな体を張ったアクションを中心に据えるのは、社会情勢を受けての最近の流れかもしれない。そう考えるとやや悲しくなるが、基本的には非常に面白い映画に仕上がっている。

スーパーマン リターンズ(監督:ブライアン・シンガー)★★★★
DVDで見る。X-Menシリーズのブライアン・シンガーが靴隆篤弔虜造鬚覆欧Δ辰銅茲蠢箸鵑精酩福あまり期待はしていなかったのだ、意外や意外、これがなかなか楽しい。レックス・ルーサー役のケヴィン・スペイシーも良い味を出している。そういえば、第一作はジーン・ハックマンがやっていたが、キャラは殆ど同じで違和感がない。やはり名優ということだろうか。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 09:04

2007年01月09日

ヘンダーソン夫人の贈り物

ヘンダーソン夫人の贈り物(監督:スティーヴン・フリアーズ)★★★
福岡ではミニシアター系のKBCシネマにかかっている。ジュディ・デンチが良い味を出している。話は思ったよりあっさりしている。ケリー・ライリーが磁器の人形の様に美しい。

投稿者 Hiroto Takaguchi : 09:29

2012年6月1日金曜日

おしりのにきびを直したい - ヘルスケア(健康管理) - 教えて!goo


それは本当にニキビでしょうか?
実は私も39才にして、未だによくニキビができます。
顔も出ますが、襟首とか頭の中とか、背中とか腰・お尻(臀部)です。

此処では特に、
「ウエスト位置より少し下」に出来たモノの話をします。
実際、ニキビと思っていたら半月もかかって
どんどん成長して最初は皮膚の表面下で
小指の爪ぐらいに盛り上がっていたモノが、
一ヶ月もたつ頃には肌がそこだけ赤黒く変色して、
特大サイズの梅干しをふっくらと盛り上げたような大きさの
膨れあがった物体と化しました。
女房が、その私の後ろ姿を見て、「何よ、それ?!」と悲鳴をあげました。
寝返りが出来ないほど、ふくれあがったソレは益々ドス黒く、
そっと触ると熱を帯びていました。

2012年5月30日水曜日

原告陳述書


原告陳述書

 以下は、2004年3月16日に提出した原告岡田啓子の陳述書である。固有名詞は必要に応じてイニシャルとした。


陳述書

1. 私は、亡岡田悦子(以下、「亡母」といいます。」)の娘です。亡母の外来通院中は、平成11年2月16日を除いて、ずっと亡母に付き添っていました。亡母は病院内は車いすを利用していましたので、私は診察室の中も付き添っていました。

 私たち家族とJ医院とのかかわりは約20年の歴史があります。そもそもは、父の旧制高校時代の寮の同室者がJ医院の整形外科の教授をしていたことからです。その教授の紹介によって適切と考えられる医師のもとに通い、その間大過なくきましたので、J医院は適切な病院との印象をもっていました。

 しかし、亡母に起こった出来事を通して、私たちの信頼は裏切られ、私たちの考えが甘過ぎたことが分かりました。

2. 平成10年12月15日
 午前中脳外科外来の際、亡母は「動くと息切れがし、脈が速いです。」と話したところ、S教授(当時)より「心臓の病気は見つけにくいから、循環器内科に行きなさい」と言われ、循環器内科のS医師を紹介され、受診することにしました。そのため午後からのリハビリをキャンセル、胸部X線写真、心電図及び血液検査を脳外科で予約し、行いました。
 循環器内科の新患は再診の人が全員終わってからで、呼ばれたのは午後4時を過ぎていました。

 胸部X線写真、心電図検査については、説明がありませんでしたので、特に問題はないのだと思いました。既に服用していたカルシウム拮抗薬(エマベリンL)をβ遮断薬(アーチスト)に変更するように言われ、次回の予約を平成11年1月5日にしました。

 S医師は陳述書に、「カルシウム拮抗薬(エマベリンL)の処方を受けたあとから動悸などがでるようになったとの話でした。」と書いていますが、亡母はこのような話をしていませんしエマベリンLの処方中、ずっと動悸が出ていた事実はなく、むしろ動悸が出ていなかったことの方が長いのです。

3. 平成10年12月26日(土曜)
 亡母は、午後脳外科S教授(当時)に電話をし、救急外来を受診しました。
下肢の脱力感が強くなったと話し、MRI検査を行いましたが、結果は以前と変わりませんでした。

 亡母は、脈が速いとも訴え、顔色も悪いので血液検査を行い、脳外科S教授が循環器内科T医師を呼び、T医師の診察を受けました。動悸、息切れを感じると話しています。また、心電図、心エコー(ポータブル)検査を行いました。亡母は、診察中ずっとベットに寝ていました。

 カルテに下肢むくみ増強との記載があります。これは循環器内科T医師が触診して分かったことです。
血液検査でGOT、GPTの上昇があり、薬をアーチスト(β遮断薬)からテノーミン(β遮断薬)へ変更、精神安定剤ホリゾンが出ました。薬をもらって帰ろうとしたところ、T医師は「気になるので、もう一度部屋に来てほしい」と言い、再度心エコー検査を行いましたが、何の説明もありませんでした。しかしT医師は心エコー検査結果についてかなり気にしているなと、私は思いました。
 亡母と私は帰宅しました。

 S医師は陳述書に、心エコー検査について「この段階で右心室の拡大はなかったと考えられます」と書いていますが、12月26日の心エコー検査の記録(写真及びビデオテープ)が残っていないので、確かめることは出来ません。

4. 平成10年12月31日、亡母は、ホテルへ行く途中の駅の階段で歩けなくなりました。
 同年12月31日〜平成11年1月3日は、亡母は気分が悪く、1月3日に再び下肢の脱力感が生じるといい、同日脳外科S教授(当時)に電話をし、1月4日、急きょ脳外科の外来を受診することにしました。

5. 平成11年1月4日
 脳外科外来で、亡母は朝起きた時気分が悪い、心臓がドキドキする、頭がフラフラすると話しました。そして血液検査を行いなした。

 当日脳外科の診察で、亡母の手の動きが以前より良くなっていることに、亡母も私も驚きました。リハビリのせいと思うと同時に、亡母が具合が悪いと訴えるのは、循環器内科で処方されたβ遮断薬のせいだと、亡母と私は考えるようになりました。なお、今まで帰宅する時のみタクシーを利用していましたが、この日から往復タクシーを利用することにしました。

6. 平成11年1月5日
 循環器内科外来で、S医師は、前日に行った血液検査のデータにより、テノーミン(β遮断薬)を中止し、エマベリンLを服用するように言いました。
 S医師は、亡母が救急外来を受診したことも、昨日急きょ予定外の外来受診したことも、全く気にとめた様子はありませんでした。

7. 平成11年1月19日
 循環器内科外来で、S医師は、亡母の脈が速くなっていたことに対し、「エマベリンだと心拍数が上昇する」と言い、薬をテノーミン(β遮断薬)に変更しました。

 亡母は、具合が悪くなるのはβ遮断薬のせいだと思っていましたので、薬の変更にいやな顔をしていたのですが、S医師は「薬に慣れてほしい」と言いました。この時、亡母も私も、S医師はβ遮断薬に固執していると強く感じました。
 S医師は、頻脈の原因を究明することは一度もありませんでした。

8. 平成11年1月21日
 亡母は「やはり具合が悪くなる」と言ったので、私が「薬が変えてもらいに病院へ行く?」と尋ねると、亡母は、「来週火曜日にリハビリで行くのでその時でいい」と言いました。薬は20日に服用しただけで、その後はやめていました。

9. 平成11年1月26日
 リハビリの問診の際脳外科で、亡母は下肢の脱力感、しびれ感、吐き気の症状があると話し、「薬(β遮断薬)に慣れるまで体がもたない」と訴え、S医師への薬の変更の依頼の手紙を書いてもらいました。隣の部屋からS教授(当時が来られて、「岡田さんがこれほど言うことは今までない」と言いました。

 循環器内科へ行った時、S医師は「我慢できないですか」と言ってました。私は、S医師は皮肉を言っていると思いましたが、薬の変更にほっとしました。
 S医師は薬をヘルベッサーR(カルシウム拮抗薬)に変更しましたが、この日は肝機能ための血液検査さえ行いませんでした。
 S医師は陳述書に、「脳外科から診察の依頼があった」と書いていますが、これは間違いです。カルテにある依頼書にも「処方の変更依頼」とちゃんと書いてあります。

10. 平成11年2月16日
 私は風邪をひき、亡母の付き添いを父に代わってもらいました。

2012年5月19日土曜日

便秘のおこる原因/自然療法とエドガー・ケイシー療法のクシロ薬局


(便秘・・・広辞苑では大便が通じないでとどこおること。便通の回数または量が異常に減少すること。)

便秘の起こる原因は医学書には下記のように

通常1日に1〜2回の排便がありますが、便秘は、排便が異常に少ないばあいをさします。2〜3日おきにしか排便がなくても、ふつうの便がでれば、便秘とはいえない。

便秘とは、便が固く、排便に苦痛や支障がともなう場合です.

便秘には、病気が原因でおこる揚合と、病気がない場合があります。

2012年5月18日金曜日

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